世界の未来

★　2002年の鑑定　★

ここで、西洋占星術をみてみましょう。

魚座のきわだった人の個性とは、謙遜、同情的、慈悲深い、感情的、超俗的、敏感、親切、融通がきく、直感的、あいまい、不注意、秘密主義、迷い、意志薄弱、不決断、霊感。

社会的には、水の時代をあらわし、薬局、薬剤師、老人ホーム、映像、フィルム、福祉厚生、舞踏家、音楽家、詩人、芸術家、水商売、サービス業、醸造業、船員、酒店、霊能者、占い師。

占星術的には、これらの業種に関しては、日々めだたくなるということが予想されます。
占星術では、星の配列である、ホロスコープという座標があり、星の配列と、めぐりゆく星をみて判断します。人の相性なども、角度が１２０度で吉座相でよしとしたり、９０度で凶だとしたりします。もちろん、ほかの星も大きく影響をもたらしていますので、雑誌などで星占いとされている星座（生まれたときに、太陽があった星座）だけでは五割くらいしかわからないものです。

今現在、凶座相になっている星座とは、蠍座と牡牛座です。

蠍座の社会的なものとは、原子力発電、原子物理学、火薬、爆発、医学、医師、医療、海運、漁業、造船、石油、秘密調査、下水工事です。牡牛座では、歌手、デザイナー、インテリア、画家、彫刻家、菓子、調理師、青果、造園、花、林業、農業、牧畜、貴金属、宝石、金融業、銀行とあります。

水瓶座の時代となり、先にあげた業種がふるわなくなったり、トラブルが続出していることはニュースなどでもご承知のことと思いますが、私個人としては、情緒的で文化的なものが衰退していることには、かぎりない寂しさを感じています。しかし、その状況は日を追うごとに加速していくはずです。アメリカが新生するとしたのは、アメリカは星座でいうと、双子座とされていて、（建国された日時で定めている）水瓶座とは大吉の座相にあるからです。ちなみに、日本は天秤座とされています。それでは、これから飛躍するであろう、双子座と天秤座の個性を記します。

双子座は、適応性、知的、論理的、語学、若々しい、変わりやすい、狡猾、二重人格、落ち着きがない、自制できない。社会的には、放送、情報、マスコミ、宣伝、司会、アナウンサー、雑誌記者、編集者、分筆業、通訳、小説家、郵便、交通、セールス、書籍、通信、印刷、校正、製本業など。

天秤座の個性は、愛想、調和、楽しく生きる、気安い、ロマンチック、洗練、優柔不断、怠け者、軽薄、変わりやすい、浮気、影響されやすい。社会的には、繊維、商社、共同事業、公使、大使、外交官、外務省、判事、弁護士、芸術関係、ファッション、美容師、化粧品、モデルなどです。

メインである水瓶座の個性は、人道主義、独立心、親切、進歩的、独創性、発明、誠実、風変わり、反抗心、機転がきかない、自分の意見への固執、片意地をはる。社会的には、社会運動家、電気製品と製造、カメラマン、発明家、占星学、放射線関係、コンピューター関係、電子科学、航空、宇宙、天文、気象などです。大吉座相である、双子座と天秤座が後押しをする業種は発展するでしょう。ただし、凶座相の業種がなくなることはないでしょう。水瓶座と反対に位置する獅子座は、まったく別のものをもつがゆえにひかれあう関係ですから、大発展するか、転落するかの両極端になりやすく、安定がありません。

獅子座の個性は、度量、寛大、創造的、熱心、すぐれた組織者、演劇的、独断的、威張る、俗物的、不寛容、恩きせがましい。社会的には、ホテル、ペット、レジャー、演劇、芸能、舞台、俳優、演出、行政官、代議士、会社の管理職、プロスポーツ、貴金属店、宝石店です。ほかの業種については可もなく不可もなくといったところでしょう。

魚座と水瓶座は一見、どちらも博愛精神的ですが、中身はまったく異なります。魚座は情だけですが、水瓶座は冷徹でドライな博愛精神的です。

今後発展する職種は、情報に関連する産業。天体や宇宙に関係するもの。福祉やボランティアも利益をもたらす産業になるはずです。いままでのボランティアは利益を求めないことが常識でしたが、今後は仕事として、相応の給料を支払う時代となるでしょう。石油に代わる新しい資源が再認識されて、活用されていきます。

女性と男性の体もしだいに変化していき、みた目では変わらないようになります。ＳＦ的にはファッションの流行がなくなります。自分でデザインするようになり、コンタクトレンズのような機器に入力し、目につけて、機器から発信され、どんな服装でも自由自在に変化しているようにみえます。

バーチャル時代の到来です。服装も靴も、家や車も、形あるものはバーチャルで楽しむようになるのです。どんなにせまい家でも広く感じられます。精神的に満足するのが主流になりますから、物質的なものは流行りませんし、資源的にもそうならざるを得ないといえます。すでにいわれていた、仕事場も自宅が主に利用され、会議も衛星放送とテレビ電話で実施されていきます。結婚制度はまちがいなく廃止されます。子供は、ある時期までは特定の施設で育てられます。

今はまだ、親が子供を自分で育てたほうが安定した人格になるでしょうが、精神レベルの高くなる未来では、とくに自分たちで育てる必要がなくなるでしょう。そうした社会が完全に定着するまでは、変化についていけない人たちが、癒しを求めるようになります。それを手助けするはずの宗教も様変わりします。教会や寺社は、存在の意味を失います。神仏がすべての教会や寺社から離れていくからです。宗教活動が衛星放送され、自宅が社になっていきます。神仏は宇宙からご加護やお導きをするようになります。また、バーチャル機器を使用した癒しや欲望を満足させる方法が選択されます。

私の立場としては、古い時代と新しい時代のかけ橋になることが役目だと自覚していますので、癒しと喜び、和をもたらす活動をしていきます。それも、近未来においては、彗星が地球に近づき、天地に大きな変動もあり、人の意識も自然に劇的な変換を果たすと予言している能力者もいます。物質的なものを重視した時代から、精神的なものを大切にした時代になってゆくはずです。そうでなければ、明日の地球に未来はありません。

未来において、人は半霊半物質の存在となり、宗教はその役目を終えて、べつの大きな役目にチェンジします。癒しも必要がないほど、あるがままにして自然で平安な社会を築いてゆくでしょう。

私自身の感覚として、魚座社会やあの世、そして人の心はアナログな世界だと思います。
水瓶座やこの世界、人の肉体はデジタルな世界だと考えています。アナログは無限ですが、デジタルは有限な世界です。デジタルがアナログに限りなく近づこうとしていますが、たどりつけるものではありません。

魚座社会があまりに精神的なものに傾いてしまい、本来、ものごとを伝える文字にまで霊魂を付与させ、言霊が生まれました。記号であったはずの言葉がいつしか情緒さを感じさせる芸術作品にまで昇華させました。魚座を司る魂が、デジタルな物質世界を霊的なものにさまざまに変化させていったのです。本来、命の源はアナログだと思われます。

しかし、今、水瓶座の時代となり、急速に社会が変化しようとしています。ウエットからドライへ、あいまいさから確実さへ、感情から理性へと。

社会の変化に反動して、癒しがブームになっています。懐かしい遊びのゲームや、三十年もまえの歌がもてはやされています。あと十数年はその傾向が続くと思われます。

今は、魚座と水瓶座との端境期の時期にあたっており、ふたつの個性が融合し、また反発しあう時代にもなっているのです。アナログ社会に慣れ切った人たちはそうした流れについていけなくて当然です。

水瓶座が支配する社会は理性と合理的、個人主義、ドライな博愛主義な世界です。弱きものに手を救いをさしのべようとする魚座社会とはちがいます。弱者は切り捨てられていく社会なのです。国にいえば、ロシアが水瓶座の支配しているところです。ソビエト時代、スターリンたちが革命のために何千万人も虐殺したという話はよく知られたところです。

水瓶座の厳しい面が表面化した一例です。ちなみに、建国日をもとにして、あらゆる国に星座がわりあてられていて、日本は天秤座とされていますが、乙女座の影響もつよい国だと感じています。

魚座時代は、あいまいで、みんなとおなじ価値観をもつことがよしとされていました。
組織のなかでひとつになれる社会だったのです。みんなと酒を飲みにいき、みんなでおなじことをするのが尊ばれた社会でした。しかし、今はそうした慣習がしだいになくなってきています。私自身でいえば、月が水瓶座にあり、水瓶座の個性をつよくもっていますので、みんなと酒を飲みにいくのはあまり好きではありませんでした。でも、海王星が上昇点にあり、魚座の気質もかなりつよく自分自身を支配していました。

魚座の時代では、個性的なことは変人で、みんなにあわせないのは悪しきことだとされていました。今は趣味嗜好が多様化され、個性的であっても認められるようになりました。

たがいの価値観を認めあえるようになりつつあります。　今まさに世界は魚座と水瓶座、つまり、アナログとデジタルが融合して、半霊半物質に進化している端境期にあると思われます。そのためにしばらくふたつの異なる世界が相克しあい、悶え苦しみ、新しい世界を産むための苦悩を体験しなければならないのです。最大の危機とチャンスが同時に訪れようとしています。